いわさきの社労士レター

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「チームなおみ」に思うこと

昨日の全豪オープンテニス女子シングルス決勝戦

大坂なおみ選手、全豪2度目の見事な優勝でしたね

全米オープンでの2勝とあわせグランドスラム4勝目、素晴らしいです

 

優勝するには、選手個人の努力はもちろんですが、コーチやトレーナーなど

チームスタッフの存在も大きいものがあります

 

2018年全米優勝時のコーチ、サーシャ・バインは

「すべては心から始まり、体はそれについてくる」と言っています

抜群のセンスと能力を持っていても、メンタルが不安定だと

思うような結果が残せないものです

 

現在はフィセッテコーチ、中村トレーナー、茂木トレーナーの

チームスタッフとともに、心技体すべてが強化されてきており

今回の優勝につながったものと思います

 

メンタル面が弱かった大坂選手をたくましく成長させたトレーニング、

日頃のコミュニケーション、やる気を引き出すペップトーク

スポーツだけでなくビジネスにおいても大事なことですね

 

社員教育、風通しが良く自由闊達な職場風土、

部下や同僚のモチベーションを高める声掛け、

どれも会社が成長していくために欠かせないものです

 

皆さんの会社のこと、一度振り返ってみてはいかがでしょう

 

「チーム 社員の成長 会社の成長」の画像検索結果

 

 

 

Face to Faceのコミュニケーション

 早いもので2020年もあとわずか。

今年は新型コロナウィルス感染症に揺れた1年でした。

第1波、第2波、そして現在の第3波とある程度予想されたこととは言え、

私たちの仕事や日常生活に大きな影響を及ぼしました。

 

 新しい生活様式が提唱され、働き方もテレワークの普及やオンライン会議の

浸透等、この1年で労働環境も大きく様変わり。

企業規模や業種によって違いはあるものの、Face to Faceの減少に伴う

社内コミュニケーションの停滞も問題視されているところです。

 

ここのところいわゆる会食問題が話題となっていますが、

根っこにあるのは「Face to Faceのコミュニケーションが大事なんだ」という

考えが優先されていることだと思います。

 

私もその考えには賛成ですが、立場やタイミングを見失ってはいけないですね。

政治家や公職にある人たちの我田引水的な行動を見るにつけ、

コロナ禍での同調圧力に抗う気持ちが徐々に強くなっていくように感じます。

 

まもなく新しい年が明けますが、来年にはコロナ禍の終息の目途が立ち、

Face to Faceのコミュニケーションを取り戻し、大手を振るって多人数での飲食が

できるよう願ってやみません。

 

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今しばらくはZOOM飲みかも

 

 

 

 

 

過労死ゼロへ

今日は11月のつごもり。今月は「過労死等防止啓発月間」でした。

「過労死をゼロにし、健康で充実して働き続けることのできる社会」の実現に向け、

過重労働解消のためのセミナーをはじめ、今年も様々な取り組みが行われました。

 

厚生労働省も毎年「過労死等防止対策白書」により防止施策の状況を公表しています。

令和2年版の白書によると、

・週60時間以上働く人は、近年減り続けており令和元年では

 374万人・全雇用者の6.4%(前年比23万人・0.5%減)

年次有給休暇の取得率は、平成元年で52.4%と前年に続き50%超

 

・労災の請求・認定件数については、精神障害の請求が増加しているが

 認定件数は、脳・心臓疾患、精神障害ともに近年は横ばい傾向となっている

 

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脳・心臓疾患及び精神障害による労災請求・認定件数の推移

 過労死は本人・家族はもちろん、企業にとっても大変不幸な出来事。

 労使とも命に勝るものはありません。

 コロナ禍の影響で生活様式や働き方も変わってきていますが、

 過労死ゼロへ向け、一連の働き方改革の浸透と

 メンタルヘルス対策の充実が一層望まれます。

新しい時代の働き方・休み方

Withコロナの昨今、急速に普及したテレワークやオンライン会議。

新しい時代を象徴する働き方と言えますね。

働き方があれば休み方も注目されてよいはずですが、

休み下手の日本では今一つ話題性に欠けるようです。

 

昨日厚生労働省が発表した就労条件総合調査によると、

2019年の年次有給休暇の平均取得日数は1人当たり10.1日(対前年比0.7日増)、

付与された日数に対する平均取得率は56.3%(対前年比3.9%増)と

いずれも過去最高の数値を記録したとのこと。

 

企業規模で差異はあるものの、昨年4月の労働基準法改正による

付与日数10日以上の労働者に対する5日間の取得義務付けが

記録更新に寄与したようです。

 

コロナの影響もあり休暇の使い方に悩む人も多いのではないでしょうか。

休暇を遊んでリフレッシュしたい方にお知らせ。

遊びには4つの要素があるんですね。

(健康行動科学の専門家・川西由美子さんのコラムより)

1.感じる(ex.森林浴や映画鑑賞で感性を取り戻す)

2.競う(ex.スポーツや囲碁将棋を通じて向上できる自分に気づく)

3.作る(ex.料理や日曜大工によって創造する喜びを味わう)

4.演じる(ex.カラオケで好きな歌手になりきり表現力を磨く)

 

昔から「仕事のできる人は遊びも上手」と言われています。

休暇を自分なりの遊びで楽しみ、英気を養いたいものですね。

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「新潟休暇」おススメです

 

 

同一労働同一賃金 注目の最高裁判決はまもなく

今日は秋分の日、彼岸の中日です。暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったもの。

朝晩はめっきり涼しくなり、まもなく本格的な秋の到来です。

 

まもなくと言えば、来月に非正規社員の待遇格差を巡る訴訟について

注目の最高裁判決が言い渡されます。

 

10月13日に「メトロコマース事件」と「大阪医科薬科大事件」、

同じく15日には「日本郵便事件」の判決が出される予定です。

 

正社員と非正規社員の待遇格差是正については、働き方改革の一環として

「パートタイム・有期雇用労働法」が2020年4月1日に施行(中小企業への適用は

2021年4月1日)されており、不合理な待遇の禁止に関する「同一労働同一賃金

ガイドライン」も制定されています。

 

ガイドラインは原則となる考え方や具体例を示したものですが、

こんな注釈がついています。

※待遇差が不合理か否かは、最終的に司法において判断されることにご留意ください

 

上記の訴訟については、まさに最高裁が不合理な格差に当たるかどうか判断し

一定の指針を示すことになります。

 

不合理な格差にあたるかどうかの最高裁判断としては、既に手当の支給が

不合理と認めた2件の判決(ハマキョウレックス事件、長澤運輸事件)があります。

2018年6月1日に出されたこの2件の判決も、企業にとっては大きな影響を

与えるものでしたが、来月の判決はそれ以上のインパクトがありそうです。

 

今回の審理対象が、退職金や賞与、扶養手当や病気休暇等、制度面・金額面で

企業に与える影響が非常に大きいものであり、最高裁がどのように判断するか

注目されるところです。 

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注目の最高裁判決は如何に

 

 

さそり座のアンタレスと苗名滝

昨日23日は二十四節気の1つ「処暑」でした

コロナ禍の中「特別な夏」と言われ、猛暑が続く日本列島ですが、

ここ新潟では少しずつ秋の気配が感じられるようになりました

 

日中はアブラゼミからツクツクボウシに、夜にはコオロギの鳴く声も

そして、夜空を見上げれば満天の星

中でも、南の空にひときわ輝く星がさそり座のアンタレス

 

アンタレスはさそり座の中で最も明るい恒星

全天で21ある1等星の1つでもあります

 

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小学生の孫が持っていた星座板 南に赤く輝くアンタレス

 

前日の22日には妙高の苗名滝に行ってきました

日本の滝100選にも選ばれている名瀑

滝から落ちる水音が四方に響きあたかも地震のようだったことから

地震滝と呼ばれていたほど水量も多くなかなかの迫力でした

 

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苗名滝を観ながら何を思う

 

ワーケーション」という言葉も聞かれるようになりましたが

昼に滝を見、夜に星を眺め、空いた時間にテレワークができれば

まさにワークとバケーションの融合、ワーケーションですね

 

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、テレワークを導入する企業が

増加していますが、労働時間の管理や社員同士のコミュニケーションの

難しさなど課題も浮き彫りになっています

 

厚生労働省は先日有識者会議を立ち上げ、企業へのアンケート調査も含め

テレワークを促進するための検討に着手しました

年内に報告書をまとめ、テレワーク時の労務管理などに関するガイドライン

改定も行われる予定です

 

コロナ禍の影響で一気に注目を浴びたテレワーク

適切な労務管理を前提にした柔軟な働き方の導入が必要ですね

 

 

 

 

いつまで働きますか

先日、厚生労働省から2019年の平均寿命が発表されました。

それによると、男性が81.41歳女性が87.45歳

どちらも8年連続のプラスで過去最高を更新したとのことです。

 

1990年の平均寿命が、男性75.92歳、女性81.90歳ですので、平成の30年間で

男女とも6歳近く伸びたことになりますね。

 

一方で、介護を受けたり寝たきりになったりせずに生活できる健康寿命

最新の数値(2016年)で、男性72.14歳女性74.79歳です。

 

健康寿命を考えると、私もあと10年かあと思ってしまうのですが、

仕事を継続したりいろんなことにチャレンジし、今を楽しんでいくことが

長く健康に暮らす秘訣かなと感じています。

 

現在65歳までの雇用が義務化されていますが、2021年4月には

改正高年齢者雇用安定法が施行され、企業は社員が70歳になるまで

就業機会を確保する努力義務を負うことになります。

 

労働者人口減少」の画像検索結果 | 労働者, 検索

 

働き手となる15~64歳の生産年齢人口が日本人全体の60%を切る中、

働く意欲があって技術や技能、ノウハウを持ったシニアは、企業としても

大切な人材として手放せなくなってくるのではないでしょうか。

 

人手の確保としてはもちろんのこと、健康寿命の面からも労使ともに

70歳までの就業について早めに議論していく必要がありますね。