いわさきの社労士レター

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過労死ゼロへ

今日は11月のつごもり。今月は「過労死等防止啓発月間」でした。

「過労死をゼロにし、健康で充実して働き続けることのできる社会」の実現に向け、

過重労働解消のためのセミナーをはじめ、今年も様々な取り組みが行われました。

 

厚生労働省も毎年「過労死等防止対策白書」により防止施策の状況を公表しています。

令和2年版の白書によると、

・週60時間以上働く人は、近年減り続けており令和元年では

 374万人・全雇用者の6.4%(前年比23万人・0.5%減)

年次有給休暇の取得率は、平成元年で52.4%と前年に続き50%超

 

・労災の請求・認定件数については、精神障害の請求が増加しているが

 認定件数は、脳・心臓疾患、精神障害ともに近年は横ばい傾向となっている

 

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脳・心臓疾患及び精神障害による労災請求・認定件数の推移

 過労死は本人・家族はもちろん、企業にとっても大変不幸な出来事。

 労使とも命に勝るものはありません。

 コロナ禍の影響で生活様式や働き方も変わってきていますが、

 過労死ゼロへ向け、一連の働き方改革の浸透と

 メンタルヘルス対策の充実が一層望まれます。